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赤ちゃんの便秘と自閉症の意外な関係

 

最近、カリフォルニア工科大学で行なわれた研究の結果、自閉症の原因として腸内環境が関係している可能性が明らかになってきました。

 

母子の手これまでの研究でも、自閉症児と健常児では腸内に棲息する細菌の種類に著しい違いが見られ、また自閉症児では腸内細菌の種類が少ないことが分かっていました。

 

実際のところ、自閉症の子どもは慢性的な便秘や下痢に悩まされる割合が健常児よりも3.5倍以上高いといわれています。

 

腸内細菌の種類が少ないということは、それだけ腸が病原体による攻撃を受けやすくなります。

 

特に腸内で悪玉菌と呼ばれる細菌が増えすぎると、活性酸素が発生して腸壁を傷つけますから、腸の防御機能がかなりのダメージを受けるのです。

 

さらに赤ちゃんの腸は、健常な子どもでも大人よりずっとバリア機能が弱いので、有害物質や病原菌などを吸収しやすくなっています。

 

1歳ごろまでは蜂蜜を与えないようにとされているのも、赤ちゃんの腸が蜂蜜に存在するボツリヌス菌に対して防御できないためです。

 

ですから、発達障害の素因のある赤ちゃんの場合は、腸の防御機能の面ではかなり不利な状況におかれているといえます。

 

自閉症マウスの行動が改善した理由

 

今回行なわれた研究では、妊娠したマウスに対して人為的に自閉症の状態をあらわす仔マウスを出産させて、血液を調べました。

 

その結果、分かったことは、自閉症の症状を示すマウスには、腸内細菌が作り出す4EPSと呼ばれる分子が46倍も多く含まれているということです。

 

今度は同じ分子を健康なマウスに与えたところ、不安行動が多く見られるようになりました。

 

さらに、自閉症になったマウスに対して、胃腸障害に対する効果で知られている細菌を投与したところ、腸内環境が改善し、それとともに行動の改善が見られたということです。

 

赤ちゃんの便秘は腸からの警告

 

赤ちゃんの便秘は、病気やストレスなどの要因から一時的に生じているだけの場合があります。

 

一方で、何度も便秘を繰り返すような赤ちゃんの場合は、もともと腸内環境が整いにくい体質であったり、生活環境によって腸内細菌のバランスが崩れているのかもしれません。

 

繰り返す便秘や慢性的な便秘は、単に発達障害の問題だけなく、赤ちゃんの健康全体にとっての警告サインといえます。

 

警告それは、健康の要(かなめ)である腸の働きの不調を示すものだからです。

 

腸の不調は、免疫力の低下、バリア機能の低下、セロトニンやドーパミンなど幸福感を生むホルモンの不足につながります。

 

特に離乳食が始まると、赤ちゃんの腸内環境は急激に変化しますから、この時期の便秘には要注意です。

 

善玉菌と悪玉菌による腸内環境のバランスは、1歳ごろまでにほぼ決まるとも言われていますから、離乳食期を含めて赤ちゃんの腸内環境には、しっかりと気を配ってあげたいですね。赤ちゃんのオリゴ糖は虫歯予防になる